3-A20 BCIを用いた感情分類による感情的な擬似発声システム
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3-A20 BCIを用いた感情分類による感情的な擬似発声システム
井上 しいな(明治大学),平野 怜旺(明治大学),渡邊 恵太(明治大学)
本研究では,ブレインコンピュータインタフェース(BCI)を用いた感情分類による感情的な擬似発声システムを提案する.本システムは,脳波解析によりリアルタイムでユーザの感情状態を分類し,分類結果を合成音声の感情パラメータにマッピングすることで,ユーザの感情状態を反映した合成音声を実現する.さらに,大規模言語モデルGPT-4oを用いて,ユーザが入力した文章を感情状態に応じて補正することで,感情表現の幅を広げる.ユーザは脳波機器を装着し,簡易的な文章を入力することで,合成音声による感情的な擬似発声を行うことができる.本稿では,本システムの実用性と応用可能性を検証するために,健常者を対象としたユーザスタディを行った.その結果,喜怒哀楽の4感情に対する推定精度が一定の水準に達したことを確認した.さらに,BCIによる感情分類とGPT-4oを組み合わせることで,言語表現の多様性が向上する可能性を示唆した.